
今回の爪水虫Q&Aは「爪水虫はなぜ再発するのでしょうか?」です。
爪水虫が再発する3つの理由
爪水虫は完治したと思っていたが再発してしまったってケースが多いです。
これは爪水虫だけでなく足の水虫でも多いことです。
両者に共通していることは「白癬菌が原因である症状」ってことです。
爪水虫が再発してしまう理由は、白癬菌の特徴にあります。
爪水虫が再発する3つの理由
部屋に潜んでいる白癬菌による再発
別の部位にいる白癬菌による再発
実は完治していなかったことによる再発
部屋に潜んでいる白癬菌による再発
人は誰でも生活をしていく上で気づかずアカを落としています。
水虫・爪水虫の人が落とすアカの中には、白癬菌が潜んでいます。
フローリングに落ちたアカの中でも、環境が適していれば白癬菌は1年以上も生存しています。
以前、こんな話を聞きました。
「水虫が完治した(病院で検査しても完治していた)のに再発した」
この再発の理由がビックリでしたが、完治する前に落としたアカの中にいる白癬菌により、完治した足に水虫が再発したって結果でした。
この方は一人暮らしだった様ですが、同居している家族がいる場合はこういったケースが更に多くなります。
自分だけ完治しても、完治する前までに落したアカから、家族が感染してしまうこともあります。
また、この場合、今度は家族が落としたアカから、自分に感染して再発するってケースもあります。
別の部位にいる白癬菌による再発
一般的に水虫を放置していた為、爪にまで白癬菌が侵入してきて爪水虫という症状が起きます。
白癬菌はカビの一種であり、人間の死んだ細胞を好んで寄生します。
死んだ細胞とは、皮膚の外側にある角質層、爪、毛などです。
角質層では、ケラチンという活性酸素帯たんぱく質のつまった角質細胞がびっしり層状に重なっています。
白癬菌は、このケラチンを分解するケラチナーゼという特殊な酵素を持っているので、ケラチンを栄養源にしながら角質層に寄生しています。
つまり、水虫・爪水虫だけでなく白癬菌は体の至る所に寄生して症状を表します。
白癬菌による症状(部位別の病名)
- 頭:しらくも(頭部白癬)
- 体:ぜにたむし(体部白癬)
- 手:手の水虫(手白癬)
- 股:いんきんたむし(股部白癬)
- 足:足の水虫(足白癬)
- 爪:爪の水虫(爪白癬)
水虫を放置していたから爪水虫になるように、水虫の人は手の水虫になることも多いです。
理由は、足が痒くてかきむしっている間に、手に白癬菌が寄生し始めてしまったってことです。
実は完治していなかったことによる再発
こちらはGoogle検索で「爪水虫」と検索している回数(過去5年間)です。
ご覧の通り夏前に検索している人多く、冬には検索している人が少なくなります。
これも白癬菌の特徴にあります。
白癬菌は高温多湿を好みますので、冬は活動が衰退します。
この現象により「爪水虫(水虫なども)が治った!」と思ってしまうケースが実は一番多いと言っても過言ではありません。
この場合、また白癬菌の活動が活発になる春~夏になると「爪水虫(水虫なども)が再発した!」ってことになります。
爪水虫は特にそうですが、白癬菌による症状については見た目で完治していても実は治っていないケースが多いです。
見た目で治ったと思ってからも数ヶ月は薬を塗り続けることが大切です。