
今回の爪水虫Q&Aは「爪水虫が治ると白く濁った部分は消えていくのでしょうか?」です。
目次
爪水虫が治ると症状は消えるのか?
こちらの写真が爪水虫が治っていく様子です。(左から右へ治っていく様)
爪水虫の治療法には「塗り薬・飲み薬・レーザー」と3種類あります。
しかし、どの治療法でも、現在侵されている爪をキレイにする治療法はありません。
爪水虫の原因は、白癬菌と言うカビの一種です。
白癬菌が爪の中に寄生して起きる症状が爪水虫です。
爪水虫の治療は、この白癬菌を死滅させる必要がありますが、白癬菌を死滅させたからといって症状が出ている爪がキレイになる訳ではありません。
常に、白癬菌を殺菌する治療をしながら、新しいキレイな爪が生えてくるのを待つ必要があります。
こういったことから、爪水虫の治療は6ヶ月~1年以上(爪が生え変わる期間)必要です。
爪水虫の治療での注意点
爪水虫の治療は白癬菌を死滅させることです。
注意点がいくつかあります。
爪水虫の治療の注意点
浸透力の強い塗り薬を使用する
足の水虫も治療する
高温多湿になる環境を避ける
部屋の掃除をする
家族も一緒に治療をする
浸透力の強い塗り薬を使用する
爪水虫の治療は市販の水虫薬では効果は期待できません。
市販の水虫薬は新しいものであれば、成分自体はテルビナフィンなど白癬菌を死滅させるのに十分な成分です。
足の水虫であれば、正しく使用すれば治るでしょう。
しかし、爪水虫の場合は話が変わってきます。
爪水虫は、足の表面と違い、爪の内側に白癬菌が潜んでいる状況です。
つまり、市販の殺菌力の強い水虫薬を使用したとしても、爪の表面で有効成分が止まってしまいます。
これではせっかくの殺菌力も無駄になってしまいます。
爪水虫の場合は爪への浸透力に特化したものを選ぶことが大切です。
日本で購入できる処方箋が必要ない、浸透力に特化したものは「クリアネイルショット」と「Dr.G's クリアネイル」です。
クリアネイルショットは日本の医学誌にも掲載されたおすすめのジェルです。
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足の水虫も治療する
爪水虫の発生は、一般的に足の水虫から白癬菌が爪の中まで寄生してくるパターンです。
なので爪水虫の場合は、足も水虫である可能性が高いです。
足の水虫を放置していると、爪水虫になりますので、爪水虫の治療中に足の水虫を放置していると、そこから白癬菌が爪にやってきて、一向に治らないってことになります。
爪水虫の場合は合わせて足の水虫も治療するようにしましょう。
足の水虫については「水虫(足白癬)の画像|水虫の症状・治療法を写真で解説」にてお話しています。
高温多湿になる環境を避ける
白癬菌は高温多湿、特に多湿を好みます。
高温多湿の環境では、白癬菌は活発になりますので、世間的にも爪水虫について夏前に気にしている方が多いです。
また、白癬菌が活発ってことはそれだけうつりやすくもなるってことです。
白癬菌が足の角質層に侵入して悪さをするには24時間以上の時間が必要とされています。
35℃環境の場合 | 湿度85% | 湿度100% |
侵入時間 | 1週間以上 | 24時間以上 |
角質層に傷がある場合は、12時間で白癬菌が角質層へ侵入したという実験結果もあります。
白癬菌は洗い流すことが可能なので、毎日足をキレイに洗えば水虫が発症する可能性はかなり低くなります。
ちなみに、湿度100%ってどんな状況か?ってことについてですが、私たち人間の足は1日200ml(コップ1杯)もの汗をかくと言われています。
足の指の間の湿度を計測した結果、素足で生活している時が湿度80%であり、靴を履いているとほぼ100%になると言われています。
その上、梅雨の時期になると外気の湿度も上がりますので、白癬菌にとっては都合のいい環境になります。
部屋の掃除をする
水虫・爪水虫が再発する理由の一つに「完治する前の白癬菌付きのアカを踏んで再発した」って話を聞いたことがあります。
水虫・爪水虫の人が生活の中で自然に落とすアカの中でも、白癬菌は環境が適していれば1年以上生息しています。
理論上では、1年前にフローリングに落としたアカを踏んで、水虫が再発したってこともありえるのです。
家の中で一番白癬菌の住み家となりやすいのがバスマットです。
部屋の掃除は勿論、バスマットも使用後は洗うようにして、家族もいるなら個人のバスマットを準備しましょう。
ちなみに、白癬菌は洗い流すことができますので、家族の衣類と一緒に洗濯してもそこからうつるってことはありません。
家族も一緒に治療をする
水虫・爪水虫がうつる一番多い相手は家族です。
自分だけ爪水虫の治療に励んでいても、家族も水虫・爪水虫だった場合、部屋の中は白癬菌まみれになります。
こういった環境では、いくら爪水虫の対策をしても、新しく白癬菌が足に付着していく一方です。
家族も一緒に治療することを心がけましょう。
また、家族だけでなく、自分のまだ発症していない他の部位でも白癬菌は症状を表します。
白癬菌による症状(部位別の病名)
- 頭:しらくも(頭部白癬)
- 体:ぜにたむし(体部白癬)
- 手:手の水虫(手白癬)
- 股:いんきんたむし(股部白癬)
- 足:足の水虫(足白癬)
- 爪:爪の水虫(爪白癬)
水虫・爪水虫の治療は、発見し次第早期治療を心がけましょう。